フラッグが手がける日仏合作ドラマ「Tokyo Crush」が最優秀賞を受賞
フラッグと、フランスのSalle Commune Productionsが共同開発を進めるテレビドラマシリーズ「Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)」が、フランスで開催された世界最大級のテレビドラマシリーズイベント「Series Mania Forum 2025」共同制作ピッチ部門において、400作品の中から最優秀賞を受賞しました。

本作の原作となる小説は2024年にフランスで出版され、外国で現地のことばを話せるようになる近道は恋人をつくることだとマッチングアプリを始めたフランス女子のリアルなトーキョー日記が記され、日本男子へのユニークな洞察や自由を求めるフランス女性のありのままの姿に、フランスで熱狂的な反響を呼びました。フランスでの発売の同年に日本でも翻訳出版されると、フランス人視点で描かれた日本の姿に日本でも多くの共感と関心を集めました。
そんな大反響を集めた一冊を脚色し映像化される本作は、フランスから東京にやってきた型破りな女性シェフ・モナが、老舗居酒屋を立て直すため、職人気質の日本人料理人・俊郎とタッグを組み、文化・性別・価値観の違いがぶつかり合いながらも互いに成長し、やがて“思いがけない関係”へと発展していく、カルチャークラッシュ・ロマンティックコメディです。
今回最優秀賞を受賞したイベントSeries Mania Forumは、毎年フランスで開催される国際的なテレビドラマシリーズイベントであり、世界中の新作ドラマが発表される中で最も注目視されているのが「共同制作ピッチ部門」。この部門の400作品の応募の中から、本作は最優秀賞を受賞しました。
本作の共同プロデューサーはフラッグの小田寛子と、フランスの映画会社Charades社出身で、細田守監督作品『ミライの未来』(2018)、『竜とそばかす姫』(2021)など日本映画の国際セールスの経験も豊富にあるジョナス・ベンハイエムとジャン=フェリックス・ディールベル(Salle Commune Productions/フランス制作会社)。脚本は、フランスで今最も注目される新鋭作家の一人で、『ベルナデット 最強のファーストレディ』(2023)などを手掛けたクレマンス・ダルジャン。
本作は仏大手テレビ局Arteのサポートを受け現在脚本開発中です。
・プロデューサーのコメント
小田寛子(フラッグ)
ドラマというフォーマットは人物や関係性を深く描くことができ、本作のような文化的な交差点をテーマにする作品には非常に合っていると感じています。今回、Series Mania Forumで本企画の可能性を評価していただけたことは、大きな励みになっています。
ジャン=フェリックス・ディールベルト(Salle Commune Productions)
国際的な視点を自然に取り入れた意欲作『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』は、今まさに開発が本格的に動き出している段階であり、このタイミングでの受賞は大きな励みとなりました。今回の受賞をきっかけに、すでに共に歩んでいる共同プロデューサーのフラッグや、フランスの放送局Arteに加えて、このプロジェクトを日本から共に育ててくださる新たなパートナーとの出会いを、心から楽しみにしています。