『ローカル鉄道・地域づくり大学』グッドデザイン賞を受賞
株式会社フラッグ(本社:東京都武蔵野市、代表取締役:久保浩章)が、ひたちなか海浜鉄道株式会社(本社:茨城県ひたちなか市、代表取締役社長:吉田千秋)、株式会社インターテクスト(本社:東京都港区、代表取締役:海野裕)と共に企画・事務局運営を行う人材育成プロジェクト『ローカル鉄道・地域づくり大学』が、このたび2017年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
ローカル鉄道・地域づくり大学について
全国で廃線が相次ぐローカル鉄道。しかし茨城県ひたちなか市のローカル鉄道「ひたちなか海浜鉄道」はそうした廃線の危機から官民の力を結集し、黒字化間近まで復活を遂げています。その成功の秘密は優れたノウハウとアイデアを持つローカル鉄道経営者と、献身的な市民による支援活動、公共交通に明確なビジョンを持つ行政による「三位一体の地域経営」にあるのです。「ローカル鉄道・地域づくり大学」はこのノウハウを体系化し、日本全国のローカル鉄道とそれを抱える地域の課題を解決することを目標に設立された「ローカル鉄道による地域活性化のプラットフォーム」です。
これまでの実績
ローカル鉄道・地域づくり大学では、ひたちなか海浜鉄道に蓄積されているローカル鉄道経営と地域運営に関するノウハウを「サマースクール」という形でオープンにしています。「サマースクール」は2012年から開催され、今年2017年で6年目を迎えます。鉄道ファンはもとより地域活性化を志す市民、ローカル鉄道や公共交通に問題意識を持つ行政担当者、さらには公共交通や都市政策を研究する大学教員の方々まで、多くの参加者を集めることで、本大学はローカル鉄道経営と地域運営に関する一大ナレッジキャピタルに成長しつつあります。これまでの延べ参加者は数百名に達し、Facebookグループ、Facebookページとも活性化しています。また各回数百名を集客し過去3回開催した「ローカル鉄道サミット」では有識者による活発なディスカッションを行いました。ローカル鉄道・地域づくり大学は、鳥取県若桜鉄道の公募社長も輩出しています。
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
ローカル鉄道のフロントランナーひたちなか海浜鉄道が鉄道経営と地域運営のノウハウをオープンにして、全国のローカル鉄道関係者が学び合う「サマースクール」。ローカル鉄道を取り巻く厳しい環境にもかかわらず、実際に成果も出しつつある。鉄道経営だけでなく、地域運営と組み合わせて考えることで、ローカル鉄道の新たな捉え方を提示している点も興味深い。人口減少・超高齢化が進む鉄道大国日本で、各々の地域がどのように鉄道を活かした地域づくりができるのか、その可能性の提示に期待したい。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。