エストニアの聖なるカンフーマスター

INTRODUCTION
イントロダクション
ITとサウナの国エストニアから誰も観たことのない奇想天外すぎる青春コメディが誕生!
若くして「映画の神童」と呼ばれ、ダークファンタジー『ノベンバー』が日本でもスマッシュヒットを記録した奇才、ライナル・サルネットの最新作は、メタルとカンフーに魅入られた男の成長を比類なき映像で描く奇想天外な青春コメディだ。
ポップカルチャーが禁じられたソ連占領下のエストニアで、自らの道を信じ突き進む主人公と、それに巻き込まれていく人たち。自分らしく生きるとは?悩みを抱え日々を生きる現代人を揺さぶる普遍的テーマを描いた本作は、世界の映画祭で絶賛と笑いとショックを巻き起こす。エストニアのアカデミー賞といわれるEFTAでは11部門にノミネート、作品賞をはじめとする最多9部門を受賞した!その他世界の映画祭を席巻し、ついに日本上陸!
STORY
ストーリー
国境警備の任に就く青年ラファエルの前に、3人のカンフーの達人が現れる。
皮ジャンに身を包み、ラジカセでメタルを鳴らしながら
宙を舞う彼らの前に警備隊は壊滅状態に。
奇跡的生還を果たしたラファエルは、
その日以降禁じられたカルチャーであるブラック・サバスの音楽や
カンフーに熱狂するようになる。
しかし見様見真似のカンフーでは気になった女性一人も射止めることができない。
空回りの冴えない日々を送るラファエルは、
ある時偶然通りかかった山奥の修道院で衝撃の出逢いを果たす。
それは、見たことのないカンフーを扱う僧侶たち・・・
即座に弟子入りを志願するラファエルなのだった!
STAFF
スタッフ
監督・脚本
ライナル・サルネット
『ノベンバー』
映画学校では「神童」と呼ばれ、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーを溺愛。その後、スタニスワフ・プシビシェフスキ、マクシム・ゴーリキー、エルフリーデ・イェリネク原作の演劇を演出。フョードル・ドストエフスキーの「白痴」を映画化した「The Idiot」(2011)で注目を浴びる。監督作『ノベンバー』(2018)は日本でも2022年に公開され、スマッシュヒットを記録した。民謡や古典文学などをストーリーのベースに、アニメーション、広告、出版業界で培ったビジュアルセンスでオリジナリティに溢れる作品を生み出す大注目のエストニア人監督である。
製作
カトリン・キッサ
『ノベンバー』
撮影
マート・タニエル
『ノベンバー』
音楽
日野浩志郎
大阪を拠点に活動する音楽家、作曲家。2021年には、延べ1ヶ月に及ぶ佐渡島での滞在制作で書き下ろした89分の楽曲群を芸能太鼓集団「鼓童」が演奏し、豊田利晃監督が撮影、映像化した音楽映画「戦慄せしめよ/Shiver」が公開された。
CAST
キャスト
ラファエル
ウルセル・ティルク
我が道を行く主人公ラファエルのびやかな熱演が大きく評価され、Estonian Film and Television Awards 2024にて最優秀男優賞を受賞。今後の活躍が期待されるトップ若手俳優に躍り出た。
リタ
エステル・クントゥ
ライナル・サルネットとは『ノベンバー』以来のコラボレーション。本作の熱演でEFTA2024最優秀女優賞を受賞した。日本でも公開された『Firebird ファイアバード』等、数々の映画やTVドラマにも出演する出演。
イリネイ
カレル・ポガ
舞台や映画で精力的に活動する若手俳優。本作では修道院でのラファエルの先輩であり、対をなすようなキャラクターを好演し多くの注目を集める。
ナファネエル
インドレク・サムル
エストニアを代表するベテラン俳優の一人。ファイトコレオグラファーの経歴もある彼は、本作でラファエルたちの師匠にあたるナファネエル役を演じ華麗なアクションも披露している。
COMMENT
コメント
末廣末蔵
ジャンル映画大好きツイッタラー
貧困と略奪と死者と亡者と魍魎と悪魔と絶望が共存する寒村で悲しくも美しい地獄の恋愛模様を描いたエストニアの変態ダークファンタジー『ノベンバー』において、”死”と”情欲”の匂いで世界中をうっとりさせたライナル・サルネット監督が、同じエストニアの田舎にした新作でも異次元に振り切ってみせた『エストニアの聖なるカンフーマスター』、その振り幅に開いた口が塞がらない頭クラクラする怪作...
エストニアの牧歌的な田舎を舞台に、福音書の物語をヘヴィ・メタルとカンフーで超絶新解釈。轟音で流れるブラックサバスと革ジャンとカンフーアクションとダンス、そして時折差し込まれる耽美な画面デザインに満ち満ちた画面...ふざけている?いや大マジだからこそ超凄いのが出来た!
児玉美月
映画文筆家
神秘的なダークファンタジー『ノベンバー』で純度の高い愛の物語を紡いだライナル・サルネットの新作は、作風をガラッと変えたアクションコメディ!反体制としてのカンフーで、主人公ラファエルは自分らしく人生を楽しむための冒険に出る。
宗教的・政治的背景がわからなくても大丈夫。
サルネットの映画は、私たちの身近なところにある感情を宝箱にたくさん詰め合わせるようにして差し出してくれるから。
ビニールタッキー
映画宣伝ウォッチャー
メタル、カンフー、修道院!好きなものを組み合わせて好き放題やってるように見えて、そこにはポップカルチャーを禁じる圧政への抵抗と、自由を愛する精神がある!でも、タランティーノもここまでやらないよ!
三角絞め
覆面ブロガー
「なにこの話」感は半端ないけど、勢いがあって良しッ!イエス・キリストが水の上を歩けたのは、彼もまた、カンフーマスターだったからなんでしょうな…。
永野
お笑い芸人
カンフーを信じる心もブラック・サバスを信じる心も映画を信じる心も何かを信じる心は見ようによれば滑稽だが本人にとっては大事な問題だ!この映画は真剣だ!ありがとう!
人間食べ食べカエル
人喰いツイッタラー
ゆるっゆるのノリに浸っていたら、いつの間にか脳の許容量を超えた情報と映像美を叩き込まれていた。カラフルで暖かくてポジティブで芯があって、そして弾け切ったカンフー映画。
稗田寧々
声優
開幕で「ヤバい映画だ」と確信しました。Black Sabbathに乗せて清々しい顔つきでカンフーに没頭する主人公、コミカルな音の使い方、奇抜すぎて読めない展開…段々クセになってきます。
宮田生哉
『ノベンバー』配給 クレスプキュール フィルム
「謙虚」さは大事と伝える映画だね。監督の頭の中を見てみたい。今時、真面目にこんな映画を撮るサルネット監督に敬礼。にしても、何も始まらない、終わりもない映画。最高かも。
氏家譲寿 aka ナマニク
映画評論家
カンフー!スピリチュアル!ブラックサバス!全く異なる要素が“聖なる愚か者”によって融合。異文化や宗教対立を面白可笑しくそしてちょっと辛辣に描く。 「自分に誠実であれ。誰かの真似をするな。自分であればいい。」といった男は誰だったか。ああ、ブラックメタルカンフーを学びたい。
武田砂鉄
ライター
一体なんなんだコレは、と思っているうちに終わった。どうやら、それくらい没入してしまっていたらしい。
葦見川和哉
映画・映画音楽ライター
もうオープニングからニッコニコ。こんなに「俺はいま何と向き合ってるんだ?」と感じたのは久しぶり。人類が真にこの映画を受け止めるには早すぎる。今年ぶっちぎりのカルト作。
サメ映画ルーキー
日本サメ映画学会会長
ソ連占領下のエストニアの修道院を舞台にメタルとカンフーに狂った男がそのまま狂い続けるんだけど、ずっと分からない。 でもなんか良い感じに終わるから良い映画を観た気分になる。 いやもしかしたら本当に良い映画なのかもしれない。 良い映画だった。
川村ナヲコ
イラストレーター
「なぜこれを作ったんだろう?」観てる間何度もそう思いましたが「作りたかったから」という答えしか思い浮かばない。あまりにも純粋が過ぎる、神秘の底が抜けた一人の男の叙事詩に「映画とは何なのか?」というところまで思いがぶっ飛びました。
ヨロコヴ
グラフィックデザイナー(ジャケット詐欺師)
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