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映画レビュアーインフルエンサー 茶一郎が執筆!1,664人が選んだ「2025年新作映画」最も期待する作品ランキング

概要

今回のコラムは特別版!映画のデジタルプロモーション実績が多数あるフラッグが「映画レビュアー インフルエンサー」として活躍する茶一郎さんに執筆を依頼。 映画好きなフォロワーを持つ茶一郎さんがご自身のフォロワーを対象に「2025年新作映画で最も期待している作品」をアンケート調査。その結果をランキング形式にし、茶一郎さんの注目ポイントを交えてご紹介いたします。

さて、どの作品がトップに輝くのでしょうか?🏆

◼︎アンケート実施期間:2024年12月21日(土)〜2025年1月2日(木)

◼︎有効票数:1,664

◼︎投票方法:オンライン。お一人様一票にて集計。

第15位『28年後…』(24票)

15位はソニー・ピクチャーズ配給の人気シリーズ待望の三作目である『28年後…』。

本シリーズは人間の脳を破壊し凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンを舞台に、生き残った人間たちが感染者と死闘を繰り広げるゾンビ・サバイバル・ホラーシリーズ。一作目『28日後…』(2002)は後にアカデミー賞®監督賞を受賞するダニー・ボイルが監督を務め、脚本には昨年、全米大ヒットを記録した『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の監督アレックス・ガーランドが名を連ねている。 その続編『28週後…』も人気が高く、『28日後…』派?それとも続編『28週後…』派?という話題が映画ファンの間で交わされる事もしばしば。シリーズ三作目となる本作では再び、一作目の監督・脚本コンビが再タッグし、『クレイヴン・ザ・ハンター』のアーロン・テイラー=ジョンソンを主演に迎え、他、レイフ・ファインズ、ジョディ・カマーらの出演が決定している。

第14位『F1(原題)』(25票)

14位はワーナー・ブラザース配給の『F1(原題)』。

ブラッド・ピット演じる元F1ドライバーの主人公が架空のチームに属し、再びレースに挑戦する様を描く。ブラッド・ピット主演最新作として大注目作品であると同時に、プロデューサーにジェリー・ブラッカイマー、監督にはジョセフ・コシンスキーと、『トップガン マーヴェリック』製作陣が再集結し、IMAXカメラで本編を撮影したという本作は、さながらF1版『トップガン マーヴェリック』のようだ。『ラッシュ/プライドと友情』、『フォードvsフェラーリ』に続く新たなF1レース映画の傑作となるか、期待したい。

第13位『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(29票)

13位はすでに1月17日(金)に日本公開が決定している『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』。

タイトルの通り、「ドナルド・トランプが『トランプ』になるまで」、70年代から80年代を舞台に当時、20代だったドナルド・トランプがいかにして一流の実業家に成長していくかを描くドナルド・トランプの伝記映画だ。ドナルド・トランプ役には本作でゴールデン・グローブ賞・主演男優賞(映画ドラマ部門)にノミネートされたセバスチャン・スタン。若きドナルド・トランプのメンターとなる弁護士ロイ・コーンを、ドラマ「メディア王〜華麗なる一族〜」のジェレミー・ストロングが好演し、ゴールデン・グローブ賞・助演男優賞にノミネートされた。昨年はアメリカ大統領選挙でトランプ陣営が勝利を納め、より注目される本作だが、監督を務めたイラン出身のアリ・アッバシの視点は単なる「トランプの伝記映画」に留まらない、より広い「アメリカについて」の作品として本作をまとめ上げている。

第12位『野生の島のロズ』(34票)

12位は2月7日(金)に日本公開が決定しているドリームワークス・アニメーションの最新作『野生の島のロズ』。

無人島に漂流した最新型アシストロボットのロズが島の動物と交流をしながら、ひょんな事から雁(ガチョウ)の親になっていく。アメリカの児童文学を原作とした作品だが、物語の感動強度がすさまじく大人の私も思わず涙腺が緩む仕上がりになっており、ファミリー層を筆頭に広く観客の支持を得る作品になると予想される。『バッドガイズ』、『長ぐつをはいたネコと9つの命』と、作品を発表する度に傑作を更新し続けてきたドリームワークス・アニメーションの集大成のようなアニメーション表現を素晴らしく、動物の滑らかな動き、大自然の美しさに思わず息を飲む。本年度のアカデミー賞®では、ラトビアのアニメーション映画『Flow』との一騎打ちが予想される注目作だ。

第11位『ロングレッグス』(37票)

11位は3月14日(金)に日本公開が決定している『ロングレッグス』。

未解決連続殺人事件の捜査を任された新人FBI捜査官が、唯一の手がかりとなる暗号文を解読し、事件にある法則を見出していく……というサイコ・スリラー作品。昨年2024年、アメリカで公開され全世界で1億ドル以上の興行収入を記録、昨年公開の独立系映画としては最高興行収入を記録した。とにかく恐ろしい、怖いという海外レビューがソーシャル・メディア上で漏れ聞こえ、ホラー映画ファンとしては大注目の新作だ。主演は『イット・フォローズ』のマイカ・モンロー。連続殺人鬼をニコラス・ケイジが演じる。

第10位『サブスタンス』(40票)

10位は5月16日(金)に日本公開が決定している『サブスタンス』。

元人気女優が容姿の衰えと、それに伴う仕事の減少から、最新の再生医療に手を出す……というジャンルとしてはボディ・ホラーに括りたくなる一本だが、映画の入口からは予想できない出口まで連れて行かれる奇怪な映画体験を堪能できる一本。第82回ゴールデングローブ賞ではデミ・ムーアが主演女優賞(映画ミュージカル・コメディ部門)、マーガレット・クアリーが助演女優賞、他、作品賞(映画ミュージカル・コメディ部門)、監督賞、脚本賞と、計5部門のサプライズノミネートを果たし、デミ・ムーアが受賞に輝いた。本作も『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』同様、非アメリカ人監督であるコラリー・ファルジャによる冷淡に「アメリカ」「ハリウッド」を見つめる視線が印象的で、本年度のアカデミー賞®・主演女優賞ではベテラン俳優デミ・ムーアと新人俳優マイキー・マディソン(『ANORA アノーラ』)との一騎打ちが予想される。

第9位『教皇選挙』(44票)

9位は3月20日(木・祝)に日本公開が決定している『教皇選挙』。

ローマ教皇が死去し、新教皇を決める「教皇選挙」(コンクラーベ)を執り仕切る事となった主人公。票が割れ、教会に渦巻く陰謀に巻き込まれながら、主人公はある秘密を知ることとなる……新作が待ち望まれていた『西部前線異常なし』(2022)のエドワード・ベルガー監督の新作。また脚本には『裏切りのサーカス』をピーター・ストローハンが担当し、第82回ゴールデン・グローブ賞では脚本賞を見事受賞した。主演はレイフ・ファインズ、他、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニら豪華ベテラン俳優が出演している。

第8位『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(51票)

8位は2月28日(金)に日本公開が決定している『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』。

60年代を舞台に、当時、19歳の無名ミュージシャンであったボブ・ディランが世界的なセンセーションを巻き起こしていくまでを描く音楽伝記映画。若きボブ・ディランを「DUNE デューン」シリーズ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のティモシー・シャラメが演じ、エドワード・ノートン、エル・ファニングらが脇を固める。監督は『フォードvsフェラーリ』、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が記憶に新しく、カントリー・ミュージシャンであるジョニー・キャッスの伝記映画を手がけた経験を持つジェームズ・マンゴールド。本年はマイケル・ジャクソンの伝記映画『Micheal(原題)』も公開を控えており、本作と併せてミュージシャンの伝記映画が盛り上がる一年となる。

第7位『ANORA アノーラ』(63票)

7位は2月28日(金)に日本公開が決定している『ANORA アノーラ』。

ニューヨークで働くロシア系アメリカ人のストリップダンサー、アノーラがクラブでロシア人の御曹司の男性と出会い、彼がロシアに帰るまでの期間「契約彼女」となることになる。彼女が幸せを勝ち取るまでのドタバタ大騒動をコミカルに、時に切なく描き切る。第77回カンヌ国際映画祭では最高賞・パルムドールを獲得。主人公アノーラを演じたマイキー・マディソンは各映画祭の演技部門を総なめにしている。監督を務めるのは『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、『レッド・ロケット』などのショーン・ベイカー。監督の過去作とは異なるどこか懐かしいスクリューボール・コメディの雰囲気を感じさせる一本で、私が本作を観た際の試写会場は爆笑の渦に巻き込まれていた。

第6位『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(86票)

6位は5月23日(金)に日本公開が決定している『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。

スパイ組織IMFに所属する主人公イーサン・ハントたちスパイチームの活躍を描く大ヒットシリーズの第八作目。毎作品、主演トム・クルーズが危険なスタントを行う事で話題になるが、本作の予告編でもトム・クルーズが回転するプロペラ飛行機にぶら下がる『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』冒頭をより過激にしたような危険なスタントが見られる。また予告編ではシリーズ集大成の雰囲気を感じさせ、長く続いたシリーズの総まとめのような作品に仕上がっている事が期待される。監督は『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』から四作品続いてクリストファー・マッカリーが続投し、すっかりシリーズ監督の顔となっている。どんなアクションで観客を魅了するのか?日本でのヒットも期待される。

第5位『サンダーボルツ*』(90票)

5位は5月に日本公開が決定しているマーベル映画の『サンダーボルツ*』。

ウィンター・ソルジャー(バッキー)やエレーナ、他クセ者のヴィランたちが終結しチーム「サンダーボルツ」を結成、政府のため任務を遂行する。ポスターのメインビジュアルから「クセものチームもの」どこか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を想起する。一筋縄ではいかないアンチ・ヒーローたちがどのようにチームを形成していくか、全く予想ができない。またタイトルの「*(アスタリスク)」が意味するものとは?謎が深まるタイトルに、公開前からファンの間では考察が盛り上がっている。監督はドラマ「BEEF/ビーフ〜逆上〜」の監督、またディズニー作品としてはドラマ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」のエピソード監督に起用されたジェイク・シュライアー。マーベル作品初参加となるジェイク・シュライアー監督が、どのようにクセありチームをまとめ上げるか期待だ。

第4位『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(98票)

4位は2月14日(金)に日本公開が決定しているマーベル映画最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。

“初代”キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから正義の象徴である「盾」を受け継ぎ、二代目キャプテン・アメリカとなったファルコンことサム・ウィルソン初主役の映画。サムは誰が味方で、誰が敵かさえも分からない世界を巻き込む陰謀に巻き込まれていく。ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に続く二代目キャプテン・アメリカ=サム・ウィルソンの物語が描かれる。サムと敵対するアメリカ大統領サディアス・ロスをハリソン・フォードが演じる事で話題となり、事前に公開された映像ではサディアス・ロスが赤いハルク=レッド・ハルクに変身する様子も見られ、ファンの間で大盛り上がりとなった。「キャプテン・アメリカ」単独映画作品は、過去作に見事なポリティカル・スリラーとしてまとめ上げられた『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』があり、本作も硬派なポリティカル・アクションとしての仕上がりを期待したい。

第3位『ミッキー17』(108票)

3位は3月28日(金)に日本公開が決定しているワーナー・ブラザース配給の『ミッキー17』。

人生失敗だらけの主人公ミッキーが一発逆転のため何度でも生まれ変われる仕事に申込み、過酷な業務で何度も何度も命を落としては生き返る。ある日、手違いで自分のコピー(生まれ変わり)が同時に現れた事で、予想外の事態になる。原作はエドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」、映画版のタイトルは「7」が「17」となっており原作より10回「ミッキーの使い捨て」が多くなっている。主演は『THE BATMAN-ザ・バットマン』のロバート・パティンソン、何より監督が『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞®を制したポン・ジュノという事もあり映画ファンの間では待望の作品だ。予告編を見る限り、ポン・ジュノ監督作の『スノーピアサー』を想起するブラックコメディ的なテイストを感じさせ、監督の毒のある笑い作りがどのように発揮されるか期待したい。またナオミ・アッキー、スティーブン・ユァンや、トニ・コレット、マーク・ラファロなど豪華スターのアンサンブルも楽しみだ。

第2位『ウィキッド ふたりの魔女』(127票)

2位は3月7日(金)に日本公開が決定しているユニバーサル・ピクチャーズ配給の『ウィキッド ふたりの魔女』。

魔法と幻想の国オズにある「シズ大学」を舞台に、誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、誰よりも愛され人気者のグリンダが寮で偶然ルームメイトに。最初はお互いに反発し合いながら、かけがえのない友情を築いていく。大人気ブロードウェイ・ミュージカル待望の映画化にして、ミュージカルを原作とする映画の北米興行収入を更新した期待作。豪華絢爛な“大”娯楽作で、ミュージカルに明るくない筆者も全編、鳥肌が立つ感動を覚えた。特にグリンダを演じたアリアナ・グランデのコメディ俳優としての才能が爆発しており、少し嫌味なお嬢様キャラクターを見事に好演している。またブロードウェイ俳優としてのキャリアを持つエルファバを演じたシンシア・エリヴォも、安定感抜群の歌声と表現力で観客を魅了する。ただ本作『ウィキッド ふたりの魔女』は、前後編二部作のあくまで前編に当たる作品である事は注意したい。後編『Wicked: For Good(原題)』は今年、本国で公開予定だ。

第1位『スーパーマン』(338票)

1位は今年夏に日本公開が決定している『スーパーマン』。

今まで幾度となく映像化されてきた、言わずと知れたあの「スーパーマン」の再びの映画化作品。本作はピーター・サフランと共同でDCスタジオのトップに就任したジェームズ・ガン監督(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、終結』)によるシネマティック・ユニバースの仕切り直し「DCユニバース」大一作目の長編映画にあたる。すでに公開された特報ではボロボロのスーパーマンが、愛犬であり相棒であるスーパードッグのクリプトを呼ぶシーンから幕を開ける。過去監督作でロケット、グルート(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ)、キング・シャーク(『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、終結』)など、動物キャラクターを愛着を持って描いてきたジェームズ・ガン監督らしい愛犬クリプトの登場に、監督ファンは思わずニヤリとする開幕だ。その他、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、終結』を想起する巨大怪獣の登場や、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、ドラマ「ピースメイカー」で描かれた義理の父親との関係性など、短い特報映像ながらジェームズ・ガン監督らしいモチーフを感じられる。本作『スーパーマン』はデイビッド・コレンスウェット演じる新しいスーパーマン=クラーク・ケントのオリジン・ムービーであると同時に、ガイ・ガードナー、ホークガール、ミスター・テリフィックなどの多くの人気キャラクターも登場する予定で、DCユニバースの広がりを予感させる一本だ。

まとめ

「洋画好き」が多いというフォロワーの偏りがあり、洋画中心のランキング結果となりましたが、実際、今年は例年にも増して大作洋画の注目作が多い一年です。昨年2024年は、史上初めて日本の興行収入トップ10に「実写洋画」が入らなかった一年でした。洋画に育てられた私としては、洋画が盛り上がる一年になって欲しいと願いを込め、本ランキングがぜひ皆様の今年の映画鑑賞のご参考になれば幸いです。

 なお16位以下のランキングは以下の通りです。

16位『敵』

17位『ブルータリスト』

18位『片思い世界』

19位『国宝』

20位『The Fantastic Four: First Steps(原題)』

21位『チェーンソーマン レゼ篇』

22位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』

23位『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

24位『Flow』

25位『ファーストキス 1ST KISS』

26位『Megalopolis(原題)』

27位『フロントライン』

28位『From the World of John Wick: Ballerina(原題)』

29位『果てしなきスカーレット』

30位『近畿地方のある場所について』

エンタメと映画宣伝で豊富な実績『フラッグ』

皆さま、茶一郎さんのコラムを楽しんでいただけましたでしょうか?

映画好きの皆さんの期待が詰まったランキング、きっと参考になったことと思います。

エンタメと映画のデジタルプロモーションに強いフラッグは、豊富なプロモーション実績を誇ります。

さらに松竹、東映と共に立ち上げた「シネマDXプロジェクト」(コラム:映画の「鑑賞データ」を活用したシアターターゲティング広告って?映画業界を変えるシネマDXプロジェクト)では、映画鑑賞データを活用したシアターターゲティング広告など、映画業界のDXを目指した取り組みを進めています。

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