FLAG

SNS利用率トップクラスの韓国に学ぶ!インフルエンサーマーケティングの目標設定と成果報告ガイド YouTube編~KPI設定とROI計測方法は?~[第2回/全2回]

概要

前回のコラムはこちら (YouTube編)
※このコラムは2回に分けてお送りいたします

韓国は世界でもトップクラスのインターネット普及率を誇り、SNSの利用も非常に盛んです。DataReportalの2024年1月の調査によると、韓国のSNSユーザーは総人口の93.4%に達し、世界平均の62.3%を大きく上回り世界で3位となっています。このため、日本でも韓国市場で成功しているSNSマーケティング戦略を取り入れることで、新たなビジネスチャンスを創出できる可能性があります。今回のコラムでは、フラッグの提携パートナーである韓国のインフルエンサーマーケティングサービス企業「フィーチャリング社」による、インフルエンサーマーケティングを実施した際のKPI設定およびROI測定方法について解説します。YouTubeとInstagram、それぞれのプラットフォームごとの指標や成功基準などについてもご紹介します。

フラッグは、韓国のインフルエンサーマーケティング会社である「フィーチャリング社」と業務提携し、AIを活用したインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「featuring」の日本版を共同開発・独占販売いたします。2024年秋ごろのサービスリリースを予定しています。

また、このコラムは業務提携した「フィーチャリング社」が発信する「インフルエンサーマーケティングのKPI設定とROI測定(2024年)」を元に、日本市場向けに再編集しております。

前回のおさらい

コンテンツ配信後、拡散状況を考慮せずにレポートや成果報告を行うと、報告後に再生回数が増える可能性があるとご説明しました。アルゴリズムの観点から、「ショート動画」と「長尺動画&フィード投稿」それぞれの成果報告に適したタイミングがあります。

また前回は、Instagram活用時のKPI設定についてご紹介しました。詳細が気になる方は、ぜひ前回のコラムもご覧ください。

今回はYouTubeをプロモーションで活用する場合の、KPI設定とROI測定を中心に解説していきます。

【KPI設定】YouTubeを活用したプロモーションの場合

YouTubeで実施したプロモーションの成果を評価する際、「いいね数」や「コメント数」を指標にすることが多いですが、それ以外にも、以下のような基準を通じてKPIを設定することができます。

チャンネル登録者数ごとの再生回数

「この施策は成功した!」と言えるYouTube動画の再生回数は何万回くらいを想像するでしょうか?フィーチャリング社は過去に実施した約600件のインフルエンサーキャンペーン事例を元に、再生回数の調査を実施しました。

調査の結果、インフルエンサー(YouTuber)のチャンネル登録者数ごとに、以下の再生回数を基準にKPIを設定することが適切だとわかりました。なおフィーチャリング社では、約600件中上位25%の動画を成功したコンテンツと定義しています。

プロモーションでYouTube登録者数40万人のインフルエンサーを起用した場合、KPIを再生回数に設定し、成果を5段階評価する場合であれば、上記のデータを参考にしつつ、

5:100万回再生以上(40万人×2.5=100万回)
4:58万回再生以上(40万人×1.45=58万回)
3:12万回再生以上(40万人×0.3=12万回)
2:12万回再生未満
1:6万回再生未満
※登録者数40万人は「マイクロインフルエンサー」に当たるため、それぞれマイクロインフルエンサー起用時のKPIを参照

などと設定しても良いかと思います。

検索エンジンでの露出(SEO対策)

YouTubeにおいても、SEO対策が重要です。YouTubeの検索欄には購入を前提にして検索するケースが多いためです。「オリーブヤング ボディローション おすすめ」や「30万円台 デザイナーバッグ おすすめ」のように、すでにボディローションを購入したい、または30万円台のバッグを購入したいという購買意図が明確にあるケースが多いです。

そのため、YouTubeの検索結果で上位に表示されることをKPIとして設定するのも一つの方法です。狙いたいキーワードを選定し、そのキーワードに合わせてインフルエンサーにタイトルやハッシュタグを付けてもらうよう依頼するのが良いでしょう。

平均視聴率 / 視聴者維持率

平均視聴率と視聴者維持率は、視聴者が動画をどの程度視聴したかを確認するための重要な指標です。これらの指標は、タイアップを依頼したインフルエンサー(YouTuber)にYouTube Studioの数値を確認してもらうことで把握できます。

例えば、20分のプロモーション動画の中で終盤7分に製品紹介がある場合、平均視聴率や視聴者維持率が低いと、宣伝部分まで到達せずに離脱してしまったことになります。

企画力が高く、動画を最後まで視聴される割合が高いインフルエンサーでない限り、どのタイミングでプロモーション要素を盛り込むかも重要なポイントとなります。一般的に、冒頭に配置しすぎるとその部分が飛ばされてしまう、また動画自体から離脱して再生回数が減る確率が高くなります。一方で、終盤に配置すると最後まで視聴される確率が低くなります。

芸能人やプロのスタジオで制作されるチャンネルの場合、あえて冒頭に広告を入れることもありますが、一般的には動画の序盤から中盤で製品紹介をするのが最も理想的です。

インフルエンサーとプロモーション部分を入れるタイミングについては、事前に十分な議論を行い、計画を進めることが重要です。

【ROI測定】YouTubeを活用したプロモーションの場合

YouTubeショッピング機能やプロモーションコードを活用した効果測定

現在、動画の種類に関わらず、積極的にYouTubeショッピング機能を活用する企業が増えています。このようなショッピング機能を活用して、ROI測定を実施することもできます。CVR(コンバージョン率)やCTR(クリック率)などの定量的データを下記のような方法で取得し、自社ブランドに適したROI測定を実施してみてください。

YouTubeショッピングと連携できる販売ページ(ShopifyやBASE、SUZURIなど)がすでにある場合は、①と④が適しています。自社ECを保有している場合は、②と③で進めるのが良いでしょう。自社に合った方法で効果測定を実施しましょう。

まとめ

インフルエンサーマーケティングのKPI設定とROI測定方法について、YouTube編とInstagram編の2部構成でご紹介しました。インフルエンサーマーケティングの成功には、適切なタイミングでの成果報告と多角的な指標設定が重要です。継続的な改善と最適化を行いながら、より高いパフォーマンスを発揮するマーケティングを実現しましょう。

アジア最大規模のAI(人工知能)を用いたインフルエンサーマーケティングプラットフォーム!「featuring(フィーチャリング)」について

フラッグは日本でのインフルエンサーマーケティング支援を強化するため、featuringが保有するインフルエンサープラットフォームを、日本市場向けに最適化し、みなさまにご提供する予定です。


日韓のインフルエンサーを活用して、日韓双方の市場に向けたインフルエンサーマーケティングを可能とし、国境を越えたクロスボーダーマーケティングソリューションもご提供予定です。X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、TikTokのプラットフォーム支援を目的としています。


featuring(フィーチャリング)に関するご相談&お問い合わせはこちら


このコラムを読んだ人はこのコラムも読んでいます

フラッグについてもっと知りたい方へ