キーワードはFAST!2024年韓国のインフルエンサーマーケティングトレンド Part3 -follow-[第3回/全3回]
概要
第1回のコラムはこちら (インフルエンサーマーケティングAI活用例)
第2回のコラムはこちら (ショート広告に最適な時間って?)
近年、日本のトレンドは韓国からの影響を強く受けています。韓国のファッション、ビューティー、エンターテインメントが日本の若者を中心に爆発的な人気を博しており、これが消費者行動や市場のトレンドに大きな影響を与えています。今回のコラムでは、フラッグが業務提携する韓国のインフルエンサーマーケティングサービス企業「フィーチャリング社」による韓国の最新インフルエンサートレンド解説をお届けします。
フラッグは、韓国のインフルエンサーマーケティング会社である「フィーチャリング社」と提携し、AIを活用したインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「featuring」の日本版を共同開発・独占販売いたします。2024年9月のサービスリリースを予定しています。
また、このコラムは業務提携した「フィーチャリング社」が発信する「2024年インフルエンサーマーケティングトレンド」を元に、日本市場向けに再編集しております。
2024年韓国のインフルエンサーマーケティングキーワード「FAST」
昨年、次年度のトレンドを予測する書籍『トレンドコリア2024』(※1)で「秒社会」というキーワードが発表されました。そこでフィーチャリングでは、2024年のインフルエンサーマーケティングキーワードを「FAST」と設定しました。
Part3となる今回は、マーケティングコンテンツ戦略で大切なポイントとなる「create」「view」「follow」の中で、「follow」について、ご説明します。
※1 この書籍で発表されるキーワードやトレンドが翌年の消費行動やビジネス戦略に大きな影響を与えることが多いため韓国市場で広く注目されています。
※2 この内容は、2023年1月から12月までのフィーチャリングサービスに登録された約1万のブランド、エージェンシーユーザーの活動データと、フィーチャリングAIが分析した3億件のSNSコンテンツ、フィーチャリングで実施したインフルエンサーキャンペーンプロジェクトのデータに基づいていますが、フィーチャリングのデータアナリストの主観的なインサイトと分析が含まれており、参考用資料としてご覧ください。
※3 2024年のトレンド展望データを追加分析し、整理したインサイトを提供します。一部の内容は外部資料を引用しており、その場合、出典を明記しています。当コラム掲載内容の一部を資料等に利用される場合は、フラッグへの事前のご連絡と承認、および出典の明記をお願いします。
Part3 follow「Ditto消費とマイクロインフルエンサー」
Ditto消費
『トレンドコリア2024』で紹介された「秒社会」の次に発表された、もう一つのキーワードは「Ditto消費」です。
Dittoは「私も」という意味です。現代社会にはたくさんの商品があり、消費者は「情報を探して買う」という過程で失敗するのを心配しています。
そのため、消費者は他の人が買った商品を信頼して、そのまま購入することが増えています。2024年も、Ditto消費はインフルエンサーの影響力をさらに拡大させていくといえます。
マイクロトレンドとマイクロインフルエンサー
韓国のInstagramの2023年年末総括によれば、「トレンドでないもの」がZ世代のトレンドと言われています。
数百のマイクロトレンドが生成され、これらのマイクロトレンドがメガトレンドに進化しています。Ditto消費が行われるため、消費者は有名なインフルエンサーに無条件に従うわけではありません。
Z世代は自分が消費する商品とブランドが自分を表現すると考えており、そのためにマイクロインフルエンサーを参考にする傾向にあります。
フィーチャリングが2023年に実施したInstagramリールキャンペーンで、マイクロインフルエンサーを起用した際には、メガインフルエンサーと比較してCPV(広告視聴1回あたりのコスト)の差がほとんどなく、より高いエンゲージメント率(ER)を記録したデータが出ています。
価格や特典よりも製品の価値強調
では、マイクロトレンドを狙うインフルエンサーとどのようなコンテンツを制作すれば効果的でしょうか?
TikTokが報告した「2023年ショッパーテインメントレポート」によると、韓国の消費者は製品の価格や特典に焦点を当てたコンテンツよりも、インフルエンサーの推薦や真実味のあるレビューを含むコンテンツに強く影響されるとしています。
消費者が憧れるライフスタイルを提案したり、製品の独特な使用方法や消費者がお金を払ってでも解決したいと考えている悩みなどをキャッチし、インフルエンサーが製品の価値を強調する、ということがマイクロトレンドを狙うコンテンツ制作において重要です。
【解説】
TikTokなどのショート動画プラットフォームでインフルエンサーが製品の価値を強調するコンテンツの例
左のサムネイル | 右のサムネイル |
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・若いうちにやるべきスキンケア ・私の生活を変えた小さな習慣5つ | 冬の必需品おすすめ 具体的なアイテムとして、雪の日に必須なもの、 コスパの良いパディング、清潔なチートキー、 毎日使うアイテム、可愛いマフラー、 珍しいアウターが挙げられています。 |
YouTubeショッピングの活性化
今やインフルエンサーマーケティングは測定不可能な領域ではありません。オンラインコマースソリューションの「カフェ24」は2023年に本格的にYouTubeと連携し、コンテンツにYouTubeショッピング機能を追加。ショッピングへの移行と購入過程を簡素化しました。
これにより、インフルエンサーがマーケティングを行った際に、どれだけの売上に寄与したのかを確認し、直接的な購入に繋がるようになっています。購入過程の簡素化がDitto消費をさらに増加させると期待されています。
YouTubeインフルエンサーを用いたマーケティングを行う際には、積極的にショッピング機能を活用することをお勧めします。
ショッピング機能を活用したインフルエンサーマーケティングの具体例
オンラインショッピングプラットフォームでの購入プロセス | インフルエンサーがライブ配信を通じて 商品を紹介している様子 |
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購入画面 ・ 商品の色や個数を選択するオプションがあり、 例として「ブラック」商品数「1」が選ばれています。 ・ 「購入する」ボタンがあり、ユーザーが商品を カートに入れて購入手続きを進めることができます。 ライブショッピング画面 ・ ライブ配信中に新商品を登録した旨が表示されており、 「購入するにはここをクリックしてください!」という メッセージが表示されています。 | 配信者の発言 ・ 「こちらをご覧ください」というメッセージが 表示されており、視聴者に特定の商品や 情報を紹介しています。 商品リスト ・ 右側に各商品の説明と価格がリストアップされており、 視聴者が配信中に紹介された商品を確認し、 購入することができます。 |
インスタグラム KPI
今までのインフルエンサーマーケティングは、インスタグラムの場合、「リーチ」「エンゲージメント数」などでインフルエンサーのマーケティングの成果を確認していました。
しかし、2024年インスタグラム年末総括によると、Z世代が最も多く行う行動は「いいね」を押すこと、「保存」、または友達に「DMで共有する」ことが上位に挙げられています。
このような行動変化により、インフルエンサーのマーケティングKPIも「いいね」数、共有数、保存数を設定するケースが増えています。共有されたコンテンツや再度見たいコンテンツはバズりやすいため、フィードでキャンペーンを行う場合、インサイトを活用してどれだけ共有され、どれだけバイラルされたかを確認することが必要です。
アジア最大規模のAI(人工知能)を用いたインフルエンサーマーケティングプラットフォーム!「featuring(フィーチャリング)」について
フラッグは日本でのインフルエンサーマーケティング支援を強化するため、featuringが保有するインフルエンサープラットフォームを、日本市場向けに最適化し、みなさまにご提供する予定です。
日韓のインフルエンサーを活用して、日韓双方の市場に向けたインフルエンサーマーケティングを可能とし、国境を越えたクロスボーダーマーケティングソリューションもご提供予定です。X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、TikTokのプラットフォーム支援を目的とする日本版「featuring」サービスは2024年9月にリリース予定です。
featuring(フィーチャリング)に関するご相談&お問い合わせ