コット、はじまりの夏 コット、はじまりの夏

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世界の映画賞で42受賞、60超ノミネートの快挙 世界の映画賞で42受賞、60超ノミネートの快挙

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『わたしは最悪。』、『燃ゆる女の肖像』 気鋭のスタジオNEONが北米配給権を獲得! 『わたしは最悪。』、『燃ゆる女の肖像』 気鋭のスタジオNEONが北米配給権を獲得!

第72回ベルリン国際映画祭でグランプリ受賞(国際ジェネレーション部門 Kplus)、第95回アカデミー賞®でアイルランド語映画初の国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で42受賞、60超ノミネートの快挙を果たした『コット、はじまりの夏』。1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描いた本作は、アイルランド語映画としては歴代最高の興行収入を記録したほか、海外最大の映画評論サイトRotten Tomatoesでは97%フレッシュ(※2023.11.9時点)という高い評価を記録し、多くの映画人や映画ファンを魅了。さらに『わたしは最悪。』、『燃ゆる女の肖像』、『パラサイト 半地下の家族』など若く作家性の強い才能をいくつも世に送り出して来た、今最も注目の新進気鋭のスタジオ、NEONが北米配給権を獲得し、世界中に深い感動を与えている。

『シングストリート 未来へのうた』、『ベルファスト』、『ONCE ダブリンの街角で』 アイルランドが生んだ2人の才能 『シングストリート 未来へのうた』、『ベルファスト』、『ONCE ダブリンの街角で』 アイルランドが生んだ2人の才能

監督を務めるのは、これが長編映画デビューとなるコルム・バレード。これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を誠実に映し出し、数々の賞を受賞してきた。本作でもその手腕を十分に発揮しており、大家族に生まれ学校でも家族の中でも孤独に過ごすコットが、キンセラ夫婦との生活の中で初めて触れた深い愛情、自己を解放し成長していく姿を静かながらも丁寧に描き切っている。少女の心情に寄り添うことで、希望で満たされると同時に私たちの胸を強く打つ感動の物語として誕生したこのデビュー作は、IFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)では10ノミネート7部門受賞に輝いたほか、監督自身も各国で14の賞を受賞、33ノミネートの快挙を果たした。

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観る人の心をつかんで離さない、圧倒的透明感と存在感 史上最年少の12歳で主演女優賞に輝いた キャサリン・クリンチに世界が絶賛! 観る人の心をつかんで離さない、圧倒的透明感と存在感 史上最年少の12歳で主演女優賞に輝いた キャサリン・クリンチに世界が絶賛!

主人公で9歳の少女・コットを演じるのは、観る人の心をつかんで離さない存在感と、圧倒的透明感を持つキャサリン・クリンチ。主人公コットが抱えてきた諦観と、生きる喜びにあふれていくさまを、本作が映画デビューとは思えない繊細な演技で見事に表現しきっている。
さらにすべてのカットが完璧に計算された緑豊かな田舎の美しさ、木々の間からのぞく陽の光のあたたかさ。主人公コットを優しく包み込むような、それらすべての映像美が彼女の心象風景を絶妙に表現しており、スクリーンから一瞬も目を離すことのできない、切なくも愛おしい時間を私たちに体験させてくれる。

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Story Story

1981年、アイルランドの田舎町。
大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを遠い親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと子牛の世話を手伝ったり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごしていくうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場での暮らしに、今まで経験したことのなかった生きる喜びに包まれ、自分の居場所を見出すコット。いつしか本当の家族のようにかけがえのない時間を3人で重ねていく―。

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Cast Cast

コット キャサリン・クリンチ Catherine Clinch
コット キャサリン・クリンチ Catherine Clinch

2010年アイルランド・ダブリン生まれ。
本作が映画デビュー。素朴ながら透明感に満ちたコット役で鮮烈な印象を示し、2022年アイルランドのアカデミー賞といわれるIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)では史上最年少の12歳で主演女優賞を獲得。ロンドン映画批評家協会賞ではブレイクスルー映画人賞にノミネートされた。
Financial Review誌では「A star is born.(新星の誕生)」と評されるなど、今後の活躍が最も期待される俳優。

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アイリン キャリー・クロウリー Carrie Crowley アイリン キャリー・クロウリー Carrie Crowley

1964年アイルランド生まれ。
2012年TVドラマ「Rásaí na Gaillimhe」でアイリッシュアカデミー賞(IFTA賞)主演女優賞にノミネート。ヒストリーチャンネル製作の歴史ドラマ「ヴァイキング ~海の覇者たち~」などTVドラマを中心に活躍。本作ではIFTA賞助演女優賞にノミネートされた。

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ショーン アンドリュー・ベネット Andrew Bennett ショーン アンドリュー・ベネット Andrew Bennett

アイルランド生まれ。ケン・ローチ監督の劇場4作目『ブラック・ジャック』で映画デビュー。
主な出演にA24製作の『ゴッズ・クリーチャー』(2022)、『恋人はアンバー』(2022)など。

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コットの父・ダン マイケル・パトリック Michael Patric コットの父・ダン マイケル・パトリック Michael Patric

アイルランド生まれ。
主な出演作にジェイソン・モモア主演のNetflixドラマ「フロンティア」、『僕のワンダフルライフ』(2017)など。今後の出演作にピーター・バーグとマット・デイモン製作のNetflixドラマ「Green Beret's Guide to Surviving the Apocalypse」が控えている。

Staff Staff

監督・脚本 コルム・バレード Colm Bairéad 監督・脚本 コルム・バレード Colm Bairéad

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1981年アイルランド・ダブリン生まれ。
アイルランド語と英語のバイリンガルとして育つ。ダブリン工科大学で映画を学んだ後、初の短編映画で12歳の少年が主人公の半自伝的作品『Mac an Athar(父の息子)』で数々の賞に輝く。長編ドキュメンタリー『Lorg na gCos(Finding the Footprints)』(2012)でイギリスのフォーカル・インターナショナル・アワードほか受賞。2012年には公私ともにパートナーである本作のプロデューサー、クリオナ・ニ・クルーリーと制作会社Inscéalを設立。長編映画デビュー作となる本作では、世界中の映画賞を席巻し、監督自身も各国で14の賞を受賞、33ノミネートの快挙を果たした。

プロデューサー クリオナ・ニ・クルーリー Cleona Ní Chrualaoi プロデューサー クリオナ・ニ・クルーリー Cleona Ní Chrualaoi

ドキュメンタリー映画出身のプロデューサーとして、これまでアイルランド映画テレビアカデミー賞(IFTA賞)を多数受賞。IFTA賞にノミネートされた画期的なドキュメンタリー・シリーズ『The Joy』や、長編ドキュメンタリー『Lorg na gCos(Finding the Footprints)』を制作。2012年、監督のコルム・バレードとともに制作会社Inscéalを設立。近年は長編映画の制作に力を入れており、2022年にはスクリーン・デイリーの「スター・オブ・トゥモロー2022」に選出された。

撮影 ケイト・マッカラ Kate McCullough 撮影 ケイト・マッカラ Kate McCullough

「2017年のアイルランド映画界で注目すべきトップ10」(ハリウッド・レポーター)、「スター・オブ・トゥモロー2020」(スクリーン・デイリー)に選出されるなど注目の撮影監督。『His and Hers』(2010)で、サンダンス映画祭「ワールド・シネマトグラフィー・アワード(ドキュメンタリー部門)」を受賞し、「NORMAL PEOPLE ノーマル・ピープル」(2020)ではアイリッシュ映画&テレビアカデミー賞(IFTA賞)最優秀撮影賞を受賞。本作ではIFTA賞最優秀撮影賞受賞をはじめ全米撮影監督協会賞など多数の受賞・ノミネートに輝く。

音楽 スティーブン・レニックス Stephen Rennicks 音楽 スティーブン・レニックス Stephen Rennicks

第88回アカデミー賞主要4部門ノミネートに輝いた『ルーム』(2016)をはじめ、レニー・アブラハムソン監督の長編映画全作品の作曲を担当。近作に現代を生きる若者の恋愛を、飾らない筆致で描き出したポール・メスカル出演の大ヒットドラマ「NORMAL PEOPLE ノーマル・ピープル」(2020)など。

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